Panonが紹介している簡易HMD、VRゴーグルについては一般の方のほか、VR導入や展示会などを検討される企業様から使用感やコストパフォーマンスなどのご相談をいただくことが増えています。
今回は、大量頒布用途の簡易VRゴーグルに大きな一石を投じる可能性を秘めた商品の紹介です。
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A4から始まる仮想空間を演出する、厚紙製VRゴーグル「VR Sheet」
「VR-BOX」でおなじみ株式会社サナリスより展開されていますが、ノベルティや販促頒布としての商品であり、現在のところ一般小売対象では無いため価格設定はありません。
大きさはA4サイズの厚紙。カバンやクリアファイルにそのまま入れられるサイズです。
枠から取り外しは大きいミシン目がついているので簡単。不器用な僕でも破らずに取れました。
セットするスマホサイズに合わせて2種類の中仕切りがついています。iPhone6などの大きいスマートフォンなら5.5mm仕様、普通サイズ以下のスマホなら5.0mm仕様を使います。
中仕切りをセットし、本体を丸めるように折り込んで
スマホをセットします。他のVRゴーグルなどはスマホを固定するテープや仕切りがついていましたが、VRシートにはそれがありません。
でもこのサイズなら、構造的に指が本体とスマホを押さえる持ち方になるので、固定するテープなどは必要ありません。
まるでオペラグラスのようなスタイリッシュさ。モデルはスタイリッシュじゃなくて申し訳ない話ですが。
MK2以降のVR-BOXおよびVRシートには、”VRL-31″というアクリルレンズが使われています。これはサナリス社の商品に共通して使われているもので、焦点距離や歪み対応に最適化されたレンズです。
組み立て~分解のシンプル性は流石。VRL-31レンズで確保される広範囲の視野角で、手軽にVRを楽しめるコストパフォーマンスの最右翼に来そうです。
両サイドが開いているため、他の商品のように画面周りを暗くして得られる没入感はありませんが、コンテンツそのものを楽しむことに問題はありません。
また紙製商品は強度に不安を残すものですが、スマホセットを何度も繰り返すとへたってくるかなと思われた中仕切りも今のところ形状が変わったということはありません。
その場で楽しんでもらう据え置き型と、とりあえず持ち帰った後もサンプル体験してもらう本商品のようなタイプ、今後いろいろな展開が広まっていくかもしれませんね。
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